大分に課金したい。


僕は大分が好きだ。

それは僕が生まれ育ったのが大分であることがもちろん大きな理由を占めている。

しかしながら、大分に好きになられるだけの魅力があるからというのも重要な理由の一つだろう。

だって、考えてみてもほしい。

自分の地元だからという理由だけで、こんなに通り魔のごとくひとを地獄に誘ったりするだろうか。

答えはもちろん否である。

半ば強引にひとを誘うにはそれだけの理由があるのだ。


僕の習性として、自分がいいと思ったものを他の人にも体験してもらいたいというものがある。世に言うおせっかいである。

たとえば、この半年ほど僕は上白石萌音ちゃんの「ストーリーボード」という曲にはまっている。

上白石萌音ちゃんといえば、映画「ちはやふる」シリーズに出演するほかに、「君の名は」の三葉役の声優を担当したことでも有名、現在は「羊と鋼の森」に妹の上白石萌歌ちゃんと出演するプリティーな女優さんであるのだが、歌もすごくうまい。

そんな彼女が様々なアーティストからの楽曲提供をうけたアルバム「And…」にこの曲は収録されている。

「僕は主人公じゃなくて、二番手の脇役でもない…」で始まるこの曲は、主人公でも何でもない僕が「君」と出会えたことでこれまでの人生を肯定していく。

結婚式のショートフィルムで流すのに最適な曲なのだ。

20年代にはこの曲は結婚式の定番ソングとなっていることだろうと思う。


こんな風に、僕は自分がいいと思ったものをめちゃくちゃに推したい。


日本一トンネルが多い県大分県はもちろん山がたくさんある。

県の東側は海に面しており、四国をのぞむ佐賀関地区の名産は関アジ、関サバだ。

山あり、海あり、うまい魚あり、しかもめちゃくちゃ温泉もある。

日本一の温泉湧出量を誇る別府市には、古くからの温泉文化が根付いており、それを簡易・安価に体験することができる。

地獄めぐりを行うと別府の温泉の種類の豊富さを知ることができ、コンパクトな移動範囲で自然の営為をみるジオパークとして楽しむこともできる。

こんな面白いものをみんなにしらせないことは、僕の本性が許さないのだ。


僕は大分が好きだ。

大分は面白い。

だから、みんなにも来てほしい。

別に大分にお金をもらっているわけではない。

むしろ税金を納めている。

大分に課金しているのだ。

みんなも大分に課金してみませんか。

悪いようにはしませんから。

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